2013年8月30日金曜日

橋下大阪市長の政治資金パーティーと報道

日本維新の会の共同代表、橋下徹大阪市長が政治資金パーティーを開催しました。
こういったパーティーは通常、マスメディアには公開されているようですが、今回は非公開としたことが話題になっています。

日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は30日、大阪市内のホテルで政治資金パーティーを開いた。パーティーは橋下氏の意向で、報道陣に非公開で行われた。出席者によると、橋下氏は講演で「憲法は国民に義務を課すものではなく、権力者を縛るものだ」などと持論を展開。旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する自身の考え方や、メディアに対する批判にも言及したという。
非公開で資金パーティー=橋下氏 時事通信

橋下氏は非公開とした理由について26日、記者団に「公開がある意味例外なのではないか。カメラに撮られて繰り返し報道されると全然違う方向に行ってしまう。カメラがないところで大胆にしゃべりたい」と説明。さらに「話す内容の著作権は僕にある」として、記者が入場した場合でも録音・録画は認めない考えを示した。
毎日新聞は「特定の政治家への支援につながる行為は避けるべきだ」と判断し、パーティー券を購入せず入場を見送った。
維新・橋下代表:パーティー券購入記者のみ取材許可 毎日新聞

例えば、選挙の時に応援演説というのがありますが、歌手の方が応援演説した際に歌うのは公職選挙法に触れます。
歌うことでお金を得ている人が無料で歌うことで利益供与とみなされる可能性があるからです。
お笑い芸人が持ちネタを披露することも同様です。
先の参院選ではアントニオ猪木が闘魂注入を封印したと言われていますが、これも利益供与とみなされる可能性はあったかもしれません。

で、有料の政治資金パーティーをマスメディアなら無料で取材できる、というのも利益供与とみる事もできなくはないと思います。
その見返りに報道し、知名度を上げたり、政策を周知してもらえるわけですから。
メディアが営利活動をしていないならともかく、メディアは営利活動を行っているのであれば、報道することは利益供与と考えられなくはないでしょう。

一方で、いわゆるパーティー内の発言が失言として報道される可能性もあります。
この辺の、どう報道するか、というのはマスメディア側の一方的なさじ加減であり、今回はそれを嫌ってメディアも有料としたのかもしれません。

ところで、今回の政治資金パーティーの様子は日本維新の会側が編集して動画などを公開するそうです。
youtubeでもニコニコ動画でもインターネットに接続できる人は見ることが出来るというわけです。
政党側に都合のいい編集が行われることは間違いないでしょう。
この編集をどのように行うのか、というのはメディアが一方的に行い、我々は今まで見ること、知ることができませんでしたが、インターネットにより見えるようになってきました。
今回は逆に橋下大阪市長側が編集して都合のいいものをインターネットを通じて見せるようです。

都合のいいものばかり見せるというのは当然のことと思います。
私も、編集できるなら過去の人生を切ったり貼ったりしたいです。

どのように編集して、どのような動画になるのかわかりませんが、私達は編集は行われていることを前提として接することが必要でしょう。
どこから発せられる情報であっても。

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