近代以降には「士農工商」が近世の身分制とその支配・上下関係を表す用語として認識されるようになった。しかし、1990年代になると近世史の研究が進み、士農工商という身分制度や上下関係は存在しないことが実証的研究から明らかとなり、2000年代には「士農工商」の記述は教科書から外されるようになった。これに関係して、「四民平等」も本来の意味(すべての民は平等)ではなく、「士農工商の身分制からの解放」という認識を前提に用いられたものであったため、教科書から消された。 ただ、昭和時代の教育を受けた人を中心に未だ士農工商は身分制として認識されていることがある。
士農工商
昭和の人間なので、そんな事全然知りませんでした。
教科書に載っていたからといって、それが絶対ではありません。
特に歴史では、その後でよく調べたら間違っていた、従来とは認識が違う、ということはあるべきでしょう。
士農工商が身分制度である、というような解釈はどこからきたのか、Wikipediaにはこう書いてあります。
第二次世界大戦後はマルクス主義的な歴史認識により、武士を支配階級、農民を被支配階級と定義し、農民生活の悲惨さとそれに由来する階級闘争の存在が強調され、商人は財産(資本)を蓄積したブルジョワ階級であり、近代への幕を開く歴史的存在として捉えられるようになった。
士農工商
この認識が正しいのかわかりませんが、さもありなんという印象は受けます。
マルクス主義者により、差別として生まれ変わったようです。
ちなみに、士農工商は放送禁止用語だそうで、テレビを見ていては昭和時代の間違った認識を改めることは期待できません。
士農工商について検索すると、戦後天皇制維持のために作られた虚構だった、とか、学校でのいじめに使われるため教科書で扱わなくなった、とか色々な説があります。
新しく発見された史料などを基に、それまでの歴史認識を改める行為を歴史学では歴史修正主義と呼ぶそうです。
一方で最近よく使われる歴史修正主義は逆の意味です。
またWikipediaですが、このように書かれています。
・新しく発見された史料や、既存情報の再解釈により、歴史を叙述し直すことを主眼とした試みのこと。(歴史学における用法)最近、「歴史修正主義者め!」と言う人達がいます。
・従来の歴史観と違う歴史観を主張する者に対して「客観的な歴史学の成果を無視し、自らに都合の良い過去は誇張や捏造したり、都合の悪い過去は過小評価や抹消したりして、自らのイデオロギーに従うように過去に関する記述を修正するものである」として批判する場合に用いられる言葉[1]。(通俗的な用法)
歴史修正主義
士農工商に当てはめると、どういう意味で使っているのでしょうか?
身分制度だったとするマルクス主義者でしょうか?
史料に基づいた新しい歴史認識でしょうか?