2014年3月5日水曜日

インドネシアの鉱石輸出停止と鉄工所

全然知りませんでしたが、こういう事があるそうです。
インドネシアは、ことし1月から製錬していないニッケルや銅などの鉱石の輸出を禁止したことが影響し、1月の貿易収支がおよそ4億ドル(日本円にして436億円)と、去年9月以来の赤字となりました。

インドネシアは、豊富な鉱物資源を製錬せずに輸出し外貨を獲得してきましたが、ことし1月からは、国内の製錬産業の育成のため、ニッケルや銅などの鉱石については国内で製錬しないかぎり、輸出を認めていません。
インドネシアのルトフィ商業相は4日の会見で、「今回の赤字は、政府の政策として鉱石の輸出を取りやめたためだ。しかし、将来的には製錬したものを輸出できるようになる」と述べ、製錬していない鉱石の輸出禁止を続けていく考えを示しました。
インドネシア 鉱石輸出禁止で貿易赤字に

インドネシアは単に資源を輸出するだけでは産業が発達しないため、精錬を自国内で行い、銑鉄を輸出しようという方向に動いているそうです。
しかし、肝心の製鉄場が動いていないそうです。
その製鉄場というのが韓国のポスコとインドネシア国営企業との合弁だそうです。
一度は完成し、1月に操業を始めたものの、操業から2日目に停止し、再稼働を目指していたところ火災があったようです。
ボヤ程度の火災なのか、半焼なのか、それとも全焼なのか、はたまた爆発なのか、ネトウヨ界隈では少し話題のようです。

ボスコやばい、韓国やばい!という方にはボスコの株価が下がっているのを一つの証拠としています。
NASDAQでボスコの株価を見ると、確かに年明けから下がりっぱなしです。
下がる要因の一つはボスコが12月決算で、決算明けなので下がるというのがあります。
それにしてもダダ下がりですが、基本的に2010年からダダ下がりなので、株価から、インドネシアの製鉄所がヤバイ!とは言えないような気がします。

製鉄所の方は、1月の時点で再稼働までに3ヶ月程度必要という見立てだったようなので、爆発にしろボヤにしろ、いまだに稼働はしていないものと思われます。
鉱石の輸出制限をそそのかしたのは韓国だとか言われているようですが、銑鉄の輸出には相当時間がかかりそうですし、インドネシアは貿易赤字をどのくらい耐えるのか。
日本はインドネシアに対し、鉱石の輸出緩和を求めているそうですが、そうなる可能性もあるのでしょうか。

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