対馬から盗み出した仏像を韓国に持ち帰り、犯人が捕まったのはいいけれど、盗まれた仏像を日本にかえしてはいけないという裁判所の命令。
正当な理由で朝鮮半島から日本へ移った理由を示せということのようですが、正当な理由も不当な理由も示すことは出来ないでしょう。
仏教弾圧の時代の仏像がどれだけ朝鮮半島に残っているのか、残っているのは壊された石像ばかりなのに。
韓国では、今でも仏教を下に見ているような感じがしますが、反日要素を除いてどれくらいこの仏像に関心があるのでしょうか?
昨年10月に長崎県対馬市の神社や寺から盗まれた仏像2体が韓国で回収された問題で、韓国中部の大田地裁が26日、うち一体について、韓国政府による日本への返還を当分差し止める内容の仮処分決定を出した。聯合ニュースが伝えた。
韓国裁判所、仏像の日本返還認めず 対馬で盗難
韓国で見つかった日本の寺から盗まれた仏像について、韓国の裁判所は「日本に返還してはいけない」という仮処分決定を出した。
仏像が盗まれた寺の檀家(だんか)は「ご本尊様だから。自分たちが、600年間拝んできたんでね。ご先祖様(のようなもの)が盗まれたという事実しか認識してないわけですね」と語った。
この問題は、韓国人観光客が多く訪れる長崎・対馬市で起こった窃盗事件が発端。
2012年10月、観音寺を管理する寺総代が本堂を訪れたところ、仏像が亡くなっているのに気づき、警察に届け出た。
盗まれた観音寺の「観世音菩薩坐像」は、朝鮮半島から伝来したとされていて、長崎県の重要文化財に指定されているほどの貴重な仏像だった。
対馬で窃盗の仏像について韓国裁判所「日本への返還はいけない」
菅義偉官房長官は27日午後の記者会見で、韓国の裁判所が長崎県対馬市の寺から盗まれた仏像の返還を認めないとする仮処分を決めたことについて、「国際法に基づき、外交ルートを通じて速やかに返還を求めていきたい」と述べた。
盗難仏像、韓国は返還を=菅官房長官
この決定により韓国政府は仏像を日本に返還するかどうかの判断を示せなくなる。ただ、裁判所関係者は「仮処分なだけに絶対に返還してはならないという状況ではない。国際法上でもこの決定が適用されるか検討が必要だ」と述べた。
盗難仏像の日本返還 韓国政府は判断示せず=地裁決定
正直、韓国政府も余計なことをしたと考えているのではないかと思いますが、何を考えているのかさっぱりわかりませんね。
それよりも気になるのは、国際法が具体的にどういったものに関係してくるのでしょうか。
今回のように国外文化財が韓国に搬入された場合、文化財保護法第20条の外国文化財保護関連条項と1970年にユネスコ総会で採択された「文化財の不法な輸入,輸出及び所有権移転を禁止し及び防止する手段に関する条約」に基づき、返還すべきかどうか決定される。韓国の中央日報によればユネスコ総会で採択さいれた条約がそれに当たるようです。
<対馬の仏像窃盗>返すべきか… 「その前に流出経緯の確認が必要」
19070年にユネスコ第16回総会で採択され、日本では2002年に施行されています。
文化財の不法な輸出入等の規制について
韓国も端午の節句をユネスコの世界遺産に登録しているくらいなので、ユネスコには加盟しているはずで、国際法ということもあり、国内法がこれを無視することは出来ないかと思われます。
なんでもかんでも遡及できる韓国側がどう対応するのか、興味深いです。