2014年2月26日水曜日

連合はどこにつくのか

民主党の支持母体と言えば、労組です。
しかし、各労組の親分である連合は都知事選で民主党を支援しませんでした。
これは民主党が推薦する細川護煕氏が脱原発を掲げたことに由来する、と言われています。
連合の中でも強い力を持つ電力会社の労組が脱原発を容認できないからだとか。
都知事選で脱原発と言われてもチグハグな感じがしましたが、今度の統一地方選挙では脱原発というテーマは結構大きく影響するところもあるのではないかと思います。
そんな統一地方選挙で連合は民主党を支援するのでしょうか。

結いの党が連合と定期的な政策対話の実施で合意したことが17日、分かった。結い側には、同党が目指す野党再編に向け、民主党の最大支持組織である連合と政策の一致点を探る狙いがありそうだ。
 政策対話の実施は、結いの江田憲司代表と連合の古賀伸明会長が16日に東京都内で会談し、合意した。江田氏は、通常国会閉幕前後に日本維新の会と「再編新党」を結成した上で、今秋をめどに民主党の一部とも合流する再編シナリオを描いている。
結いと連合が政策対話へ=江田、古賀氏が合意

結の党が目指す野党再編を連合が支援というのは意外な気がしますが、連合も変わってきているのでしょうか。
結の党には小沢一郎も近づきたいようでしたが、こちらはフラれたようです。
それでも未練があるのか、結の党への批判はないようです。
生活の党の小沢代表は、高知市で開かれた会合で、日本維新の会やみんなの党が、政策の方向性が一致すれば安倍政権に協力する姿勢を示していることについて、「野党が政府・与党におもねると、国民の選択肢がなくなってしまう」と述べ、批判しました。
小沢代表 維新とみんなを批判

最近の小沢一郎は脱原発でやってきたので、その路線を続けるでしょうから分裂するであろう民主党と合流するのでしょうか。
2015年の統一地方選挙前に民主党が分裂するのか、統一地方選挙惨敗で分裂するのかわかりませんが、民主党は早く分裂した方がいいのではないかと思います。

2014年2月12日水曜日

連合と民主党の亀裂は

東京都知事選は何も波乱は無く、舛添氏が当選しました。
民主党が推した細川元総理は宇都宮けんじ氏に僅差でやぶれ3位ということで、ちょっとショックも大きいのではないでしょうか。
今回の都知事選で唯一面白いというか興味深いところは連合は民主党が推す細川護煕氏ではなくて、舛添要一氏を支援したということ。
連合は民主党の支持母体の一つであるにも関わらず、です。
なぜ民主党の支持母体が民主党が推す候補以外を支援したかというと、脱原発を表明している候補を支援できない、という事のようです。
電力会社にも当然労働組合があり、電力系労働組合の中央労組は電力総連というやつですが、ここが脱原発を積極的に表明している候補は支援できないため、連合も電力総連に配慮して舛添要一氏を支援という事になったそうです。
ということは、国政選挙においても民主党が脱原発を全面に出せない、かもしれません。
この脱原発に対する民主党と連合のミスマッチというのは民主党にとって結構大きいような気がします。
維新の橋下大阪市長が公明党を散々挑発していますし、公明党と連立を組変われる政党が模索しているうちにあおりをうけて民主党が崩壊、なんてことになったりしないでしょうか。

2014年2月5日水曜日

大阪市長選と公明党

橋下大阪市長が辞職して、市長選をやるそうです。
大阪都構想の是非を問う、という報道もありますが、橋下大阪市長の会見では都構想の是非を問うのは住民投票で行うと言っています。
では、なぜ市長を辞職するのかというと、大阪都構想の青写真を市議会で作りたいのに作らせない議会に対して有権者の意見を問いたい、ということのようです。
また橋下市長は大阪都構想を具体的に知っている人は誰もいない、とも言っています。
これは具体的なことはこれから決めるから、ということのようです。
詭弁とも思えますが、正論のようにも思えます。
議会で議論をしてたたき台を具体的にしていこう、という意見は建設的で議会のあるべき姿のように感じるからです。
議会側が議論すらしないというのは、大阪都構想を具体化するという市長選での公約を進めることが出来ないのであれば、改めて市長選を行うというのはおかしくない気がします。
しかし、一方でそれでいいのかって気もします。
選挙することの是非はともかく、もしかしたら狙いは他にあるのかもしれません。

狙いというのは公明党です。

というのは、自民党が公明党を切るのではないか、という見方がちらほら上がっているから。
靖国神社参拝や9条改正などで自民党と公明党の間に溝があり、これは恐らく埋まらない溝でしょう。
であれば、自民党は公明党とはお別れをして、埋まる程度の溝がある政党と連立を組もうということになります。
公明党を切って、維新・みんな・結などと連立政権を組むのではないかという予想に繋がります。
国政において公明党を切るとしたらもう少し先でしょう、その先を見越して大阪市長選を行いたかったのではないかという気がするのです。
大阪市議会で橋下市長に反対しているのは公明党と言われているので、橋下市長はセンセーショナルに市長選をやり直すことで市議会で公明党にダメージを与え、国政において自民党への朝貢とするのではないのか、ということです。

公明党が偉いというか、嫌らしいところは市議会などで結構強いところです。
悪い話題が絶えない尼崎市の市議会では公明党は第一党です。
自民党としては、国政の前にまずは地方議会選で公明党から離れた時の影響を推し量ってから連立の組み換えを狙っているのではないでしょうか。
そのために橋下市長が動いたのではないかなぁと思うのです。
公明党の支持なしでどこまで地方選挙を戦えるのか、というベンチマークの一つにしたいのでは。
もしかしたら、東国原氏もどこかの地方選挙にまた出てくるのではないかなぁと思います。

民主党は地方選挙を軽視していますが、地方を動かせる政党の国政に対する影響は見逃せません。
民主党は東京都知事選で全面に出るべきだったのに、その機会を逃してしまいました。
地方を軽視した結果が今の民主党だと思うので、都知事選に対する民主党の姿勢にはがっかりです。