2013年8月20日火曜日

麻生副総理の憲法改正とナチスの発言に対する言及が尻つぼみになっている理由

今頃ですが、麻生副総理の憲法改正に関する発言でナチスによる憲法改正を引き合いにしたものがありました。
わーっと問題が広まるのかなぁとも思って見ていましたが、最近では既に忘れられたような感じすらあります。

政府は13日の持ち回り閣議で、麻生副総理が憲法改正を巡ってドイツのナチス政権を引き合いに出した発言について、「悪あしき前例として挙げたところであり、ナチス政権の手口を踏襲するという趣旨で発言したわけではない」とする答弁書を決定した。
麻生氏ナチス発言「悪しき前例として」…政府

問題発言があったのは7月29日のシンポジウム。麻生氏は「ある日、気付いたらワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気付かないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」と話した。日本で行われている憲法改正議論においては、冷静にやった方がいいという趣旨のようだ。しかし、「ナチスに学べ」とも受け取れ、大バッシングに遭っている。
 この麻生氏のスピーチにはマスコミ批判も込められていたと指摘するのは元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(37)だ。4日付のブログで「完全に悪意のある誤報」とし、「あの時の麻生さんの発言の要旨って、ただのメディア批判なんです。落ち着いて言論しようよって話を言っただけ」と擁護している。
麻生ナチス発言を元フジ長谷川豊アナが擁護「完全に悪意のある誤報」

元フジテレビの長谷川豊がマスコミの意図的な悪意をもつ解釈による誤報みたいな事を話しているようです。
マスメディア出身である元フジの長谷川氏が言っている、というのは良いのか悪いのかアレですが、私は基本的に同じような見方です。

というのは、私は憲法改正について議論しようとしない、憲法改正は悪いに決まっているというような人たちが、憲法改正議論が盛り上がらないように、そんなものは何も無いかのように隠そうとする人たちが結構いるような気がします。
もちろんマスコミにも。
憲法改正について議論したところでマスメディアがそれを隠してしまったら、ある日全く違う憲法になることも可能ですよ、というのが麻生副総理の発言の意味するところではないかと思っています。

で、なぜ私は憲法改正議論について隠そうとしている人たちがいると考えているのかというと、選挙権の20歳以上から18歳以上の引き下げが進まないからです。

憲法改正に必要な国民投票の選挙権は18歳以上の日本国民なのですが、この国民投票に合わせ、他の選挙権についても20歳から18歳に引き下げる事は既に決まっています。
しかも、それは既に始まっていなくてはいけないのです。
いわゆる法の不遡及の状態であるにも関わらず、騒ぎません。
選挙権という重大な権利を侵害されていると見る事もできるかと思いますが、社民党のようないわゆる人権派的な政党は何もいいません。

選挙権の18歳への引き下げというのは、安倍総理が憲法改正への道筋をつけるための3つの宿題とするうちの一つです。
つまり、選挙権を18歳へ引き下げることは、国会で憲法改正議論を始めるために必要不可欠なのです。
なので、日頃権利について叫ぶけれど憲法改正に反対の政党は何も言わないのではないかと私は考えています。

メディアもだんまりです。
つまり、憲法改正に関わる議論は少しでも静かにしたいと見えるのです。
麻生副総理の発言に関する言及が尻つぼみになっているのも同じです。
憲法改正について何も議論がないかのように演出したいのではないでしょうか?

こういった状況に対する皮肉だったのではないかと思うのです。

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