韓国人の戦時徴用をめぐる訴訟で、新日鉄住金(旧日本製鉄)が敗訴判決確定の際には賠償に応じる意向であることが17日、明らかになった。「判決には全く納得していないが、一民間企業としてできることには限界がある」。同社幹部の言葉には、国家間で締結された協定が“反故(ほご)”にされる異例の事態に巻き込まれた企業の苦悩がにじむ。
戦時徴用訴訟「韓国は法治国家なのか」 政府静観、苦渋の決断
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この問題は日韓基本条約の日韓請求権協定に「完全かつ最終的に解決されたことを確認する」と明記され、韓国内の司法においても棄却されてきました。
これは韓国政府も徴用工の請求権は無いとしています。
今回の高裁の判決は最高裁からの差し戻し審のため、最高裁でも高裁の判決を支持すると考えるのが一般的かと思われます。
では、なぜ新日鉄住金側は折れるのかというと、最高裁で確定した場合、強制執行が行われる可能性があり、強制執行の対象として特許が対処になるのではないかと言われています。
今回の賠償額が約3500万円ということで、下手に特許を人質にとられるなら払ってしまえ、という事のようです。
因みに韓国の裁判所からどんな判決が出ても、企業は従う必要はない、と言う意見もある様だけど、負担を民間企業とその経営者に負わせるのはおかしい。政府が対応すべき問題。日韓条約の解釈については今まで、両国政府はその違いを有耶無耶にする事で対処して来た訳だけと、今や現実に向き合うとき。
— Kan Kimura (@kankimura) August 18, 2013
まあ、でも仲裁委員会設置、提案した方が良いと思うぞ。日韓基本条約。両国の司法の判断が分かれてるんだから、解釈を調整する必要があるのは明白。
— Kan Kimura (@kankimura) August 18, 2013
日韓基本条約では仲裁委員会というものを設置し、解決せよ、となっているので、それを使うべきだろうという韓国専門家の意見。
それに対し、日本国政府と韓国政府は元徴用工の請求権は無いという解釈で一致していて、一致していないのは韓国政府と韓国司法であり、仲裁委員会に意味はないのではないかという指摘。
@kankimura 仲裁委員会はありえないのではないかと思います。というのも、過去に木村先生が挙げられた資料を拝読する限り、外交権を持つ韓国政府と日本政府の間に解釈の齟齬が存在していません。 https://t.co/0CYREyOaVr むしろ齟齬は、韓国政府と韓国司法(続
— TruKz (@_TruKz) August 18, 2013
@kankimura 承)の間に存在しており、日本政府としては外交権を持たない韓国司法は相手にしようがありません。仮に韓国政府が立場を変えると言い出せば話は別ですが、その場合、法解釈における禁反言の原則の存在により韓国側に勝ち目はなく、韓国政府もそれは分かっているでしょうから(続
— TruKz (@_TruKz) August 18, 2013
日韓請求権条約はサンフランシスコ講和条約第4条(a)に基づいていて、これが「講和」条約である以上、日本としてはあくまでも「戦後処理」なのだが、韓国としては「もはや無効」(日韓基本条約第2条)という両義的な政治決着ゆえ、ポスト「帝国」、「植民地支配」の精算は残っているとも言える。
— Yuki Asaba(浅羽祐樹) (@YukiAsaba) August 18, 2013
一方で、韓国も賠償を受けて大丈夫なのか?という話も。
韓国司法では遡及適用など暴走とも思える判断はこれまでにもあり、日本との二国間条約を飛び越えるような大暴走も世界が目を向けると、韓国的にもあまりよくないのではないかと思います。
日韓基本条約がそもそも両国が勝手に読める条約になっている以上、自分の解釈を相手国に押しつけるのはマナー違反。自国民に説明するのはいいけど、外交で主張したら結論は出ない。それをやったら「ちゃぶだい返し」だ。すべての秩序が崩壊する。我慢比べ。日本は失うものは少ない。韓国は崩壊するね。
— 長田達治(おさだ・たつじ) (@osada_tatsuji) August 18, 2013
日本企業の撤退が始まれば欧米企業はその原因を調べる。韓国が法的安定性のない国だと分かる。欧米も投資を控える。韓国は経済危機が深刻化して経済崩壊の危機に陥る。ここまで行かないと今度の判決の意味合いが分からない国なのかもしれない。世界に実情を知らせることが最も大切だ。
— 長田達治(おさだ・たつじ) (@osada_tatsuji) August 18, 2013
であれば、韓国政府も色々と手を出すことになるのではないかと思うのですが、韓国では単純な反日こそ政治に求められるようなので、政府が口を挟むことすらなかなかの困難かもしれません。
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