そのマレーシア機撃墜に関する対ロシア制裁の一環で、売却を中止せよという圧力がアメリカやイギリスからフランスにかかっています。
マレーシア航空機撃墜事件を受け、欧州連合(EU)がロシアへの制裁強化の動きを強める中、フランスがロシアへの「ミストラル」級強襲揚陸艦2隻の売却方針を堅持していることについて、米国や欧州各国から批判が出ている。欧米の対露制裁の足並みの乱れにつながりかねない一方、契約を見直した場合、フランスの経済損失も大きく、オランド仏政権は厳しい外交運営を迫られている。
米国務省副報道官は22日、フランスの売却方針について「全く不適切だ」と批判。キャメロン英首相も21日、「英国では考えられない」と発言した。リトアニアのグリバウスカイテ大統領、ウクライナのポロシェンコ大統領も、相次いで不快感を表明している。
フランス:国際批判に苦慮 露に強襲揚陸艦2隻売却方針
フランスはロシアに大型の強襲揚陸艦2隻を売却する契約を結んでいますが、ウクライナ情勢が緊迫したあと、イギリスなどから、ロシアに対して武器を売却することへの批判や懸念の声が出ています。
会談の中で小野寺防衛大臣は「最近ロシアは極東地域で軍事力を増強し、活動を活発化させている」と指摘するとともに、強襲揚陸艦をロシアに売却する契約について「日本の安全保障上も影響があり強い懸念を持っている」と述べ、売却しないよう求めました。
これに対し、ルドリアン国防相は「すでにロシア側からの代金が支払われているうえ、武器等も搭載されていない、あくまでも輸送の目的の船だ。ただし、EU=ヨーロッパ連合全体としてロシアへの制裁の対象となれば、決定には従いたい」と述べました。
防衛相 強襲揚陸艦ロシアへ売却に懸念
ロシアは購入予定の揚陸艇のうち完成済みの1隻を極東に配備する方針で、日本としても感じが悪いのでロシアへの売却をやめて欲しいなぁという感じです。
ただ、揚陸艇は極東ではなく、ウクライナ情勢を鑑みて黒海に配備する、なんて見方もあるようです。
そんなフランスの揚陸艇売却に関し、ウォール・ストリート・ジャーナルのこんなコラムが。
ここで創造的外交を展開すれば、欧州とアジアの情勢は大きく変わり得る。現在、ロシアに納入が予定されている2隻のミストラルを日本が購入することで日仏政府が合意できれば、プーチン大統領に対して「行動には結果が伴う」というメッセージを送ることになる。ロシアで進行中の軍事力増強を制限し、最近発表された欧州連合(EU)の武器禁輸措置に効力を与えることにもなろう。フランスにとっては軍事侵攻に反対するというモラル上の立場を明確にすることにもなる。
日本がミストラルの購入に動けば、欧州の平和維持に対するフランスの真剣さが試されることになる。その売却の目的が雇用維持だけだとすれば、支払いが日本の円であろうとロシアのルーブルであろうと違いはないはずだ。弱腰になっている欧米が自らの利益に最もかなうと分かっていることをするためには、いくつかの選択肢が必要なだけなのかもしれない。
外交的見地からすると、安倍首相がミストラルをめぐるフランスの難題を一挙に解決することを申し出れば、自身がリベラルな国際秩序の維持に注力している世界的指導者であることを十分に証明できる。国際秩序は世界中で攻撃にさらされている。世界秩序の弱体化を阻止するのに、道徳的な憤りだけでは不十分だ。世界の国々はそれを守る責任を積極的に負わなければならない。
【オピニオン】日本はロシアの代わりに仏揚陸艦を購入せよ
世界で二番目の武器輸出国であるロシアが揚陸艇を購入するのは、ロシアの建造技術が遅れているからであり、一方日本は武器の輸出をしていないものの、建造技術に優れたものがあります。
そんな日本がわざわざ揚陸艇を買うまでもないわけで、このコラムの主張は馬鹿げているような気もしますが、私はアリだと思います。
といっても、揚陸艇を買って、それを日本に配備するのではなく、ベトナムに貸してあげればいい。
ベトナムを訪問中の岸田文雄外相は1日、ブイ・クアン・ビン計画投資相との間で、船舶6隻を供与する無償資金協力の交換公文に署名した。南シナ海領有権問題でベトナムと対立する中国の動向をにらんだ対応。ベトナムは改修し巡視船に転用する方針だ。これに先立ち岸田氏はファム・ビン・ミン副首相兼外相と会談した。船舶供与を通じ海上警備能力の向上を目指すベトナム政府を積極的に支援する意向を伝えた。中国の南シナ海進出の問題に対応するため、日本はベトナムに船を貸そうという動きがあります。
中国にらみ日本の船舶6隻ベトナムへ 岸田外相が署名、外相と会談
これはODAとして行うもので、武器だとODAとして行うことができないため、武装していない船舶になるそうです。
問題のロシアへ売却予定の揚陸艇も武装はしていないということなので、海難救助用として貸してしまえばいい。
中国の南シナ海への進出は、中国としては弱腰のオバマが大統領のうちに既成事実化する予定だと思います。
オバマから共和党の大統領へ変わったら、さすがに同じようにはできないでしょう。
日本としては頼りにならないアメリカは諦めて積極的にベトナムに手を貸し、中国の進出を遅らせる必要があります。
その手段として、ウォール・ストリート・ジャーナルのコラムにある、ロシアへの売却予定の揚陸艇を日本が買い上げろ、というのは悪くないと思うのです。
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