2013年4月2日火曜日

教育のための贈与を非課税に

祖父母が孫への生前贈与として、教育関連に使われる分を非課税とする制度がはじまります。
信託銀行に孫名義で口座を作り、そこに上限は1500万円まで入れられ、孫が30歳になった時に残っていた分は課税されるそうです。
使い道は教育関連のみで、学校の授業料の他に、塾や習い事などでもいいそうです。

孫に教育資金 1500万円まで非課税
孫の教育資金1500万円を非課税とする新制度が開始

なかなか面白い試みではあると思います。
年寄り若い世代にお金を回すことで、お金の動きができ、消費につながることが期待できるのでしょう。
遺産に対して相続税がかかるようにして生前贈与を進める、なんて話もあります。
遺産相続は一人2000万円までは非課税だったと思うので、この1500万円と合わせると3500万円までは贈与税、相続税を免れることが出来ることになります。

一方で問題点は経済格差が教育の格差に繋がることでしょう。

少し前に話題になった東大生の家庭は収入が多いという調査結果。
収入が多いから、その分優れた教育を受けることが出来たのか、収入が高い家庭は教育に熱心だったり、親が子供に勉強を教えるのが上手かったり、子供への関心が高い、などの理由もあるでしょう。
東京大学が在校生の家庭状況を調査した「2010年学生生活実態調査の結果」(2011年12月発行)によれば、世帯年収950万円以上の家庭が51.8%に上った。ちなみに、厚生労働省発表では世帯平均年収は約550万円。東大生の半分が、日本の平均世帯年収の約2倍、もしくはそれ以上を稼ぐ家庭の子どもということになる。
東大生の親の年収 950万円以上が51.8% 教育格差は中学受験から始まる?

この記事では東大生よりも難関大学生の方が早くから塾へ通っていると指摘しています。
となると、東大生よりも難関大学生の家庭の方が収入が多いのかもしれません。
これはわかりませんが、小さい時から塾へ通うというのはお金がかかる事は間違いありません。

東大生と早大・慶應・一橋を含む主要難関大学生との塾通いを開始した時期を調べると、「小学4年生:東大生(36.1%)/難関大生(43.2%)」の入塾が一番多かったが、注目したいのは小学4年生以外の東大生と難関大生の入塾時期の差。東大生は「小学5年生春(24.3%)」「小学6年生春(13.2%)」と比較的遅めの入塾者が多いのに対し、難関大生は「小学2年生(4.8%)」と、早くから入塾した人が目立った。つまり、東大生は最初から塾に通わず、ある程度独学で勉強していた傾向が伺える。
東大生の親の年収 950万円以上が51.8% 教育格差は中学受験から始まる?

一方で奨学金の返済に困る人も増えているとのこと。
生活苦で学生時代に借りた奨学金の返済に困っている若者が増えているとして、日本弁護士連合会は2013年2月1日、奨学金の返済問題に関する電話相談を全国一斉に実施する。各都道府県の弁護士会が窓口となり、場合によっては債務整理の方法などを紹介する。
貸与型の奨学金を利用する学生の数は年々増えており、奨学金事業を実施している日本学生支援機構のデータでは、この10年間で87万人から134万人へと1.5倍にふくらんでいる。
しかも無利子の貸与ではなく、有利子の奨学金を利用する学生が増えており、「奨学金が教育ローン化してしまっている」との指摘もあるようだ。
「奨学金」を返せない若者が増加、日弁連が「全国電話相談」を実施へ
私も育英会に奨学金を返していますが、1万円ちょっとの奨学金が返せないというのはかなり大変な状況でしょう。
大学へ行っても借金だけ残るというのは

孫のために1500万円をポンと信託銀行に預けるとなると誰にでも出来ることではありません。
ジジババが持っているお金を動かすことは悪くないことだと思いますが、格差が広がることは結果として富裕層の貯蓄が増えて消費に回るお金が減ってしまうことになりかねません。
かと言って、上の人が下の人に合わせることもできないでしょう。
難しいものです。


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